ChapmanCGは5月に東京で人事と人材開発リーダーと共に計4回のネットワーキング会合を共同で開催し、各会議はグーグル、シトリックス、マーシュ、ラルフローレンの日本本社で行われました。

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各グループのリーダーたちは、データの収集と報告が日本の人事部長にとってビジネス測定基準の分析を可能にするだけでなく、多国籍企業での人材と才能の管理方法の改善についても方法を変えていることについて議論しました。その議論は「ビッグデータ」の出現に焦点を当てただけでなく、高度なプロセスとシステムの他の一般的な用途についても取り上げました。

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ここでの最も興味深い議論のポイントは、時折「ニアソーシング」とも呼ばれる「ニアショアリング(国内の他地域への業務委託)」の出現でした。これまでは「オフショアリング(海外への業務委託)」または「ハブ化」など、中国、フィリピン、インドやマレーシアなど国外の低コストな場所へ特定の人事業務や専門性の高い業務を外注する傾向がありました。もちろんこれは単に日本の利益のためだけではなく、多くの企業が地域化を目指し、1つの卓越した研究拠点からアジア太平洋地域全体の業務を処理することによって効率性を高めようとしているからです。その結果、日本のようなコストの高い地域の人員を減らすことができるのです。

しかし日本は常にこれらの型に適合するわけではありません。多くの場面では日本語能力が必要とされていますが、一部の場所ではネイティブレベレの日本語話者を雇うのは非常に困難な場合があり、特にライバル企業が同じ小さなタレントプールを奪い合っているときは更に困難になります。また日本語能力が必要とされていない場合でも、日本には全ての事柄において常に100%の精度を期待する文化的偏見がありますが、もちろん海外委託の機能にこれらを期待するのはほぼ不可能であり、結果として日本は多くの場合「気難しい顧客」の役を割り当てられるのです。

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近年、一部の独創的な企業は新たな戦略を選択しています。それは業務の海外委託ではなく、日本国内で東京、大阪、名古屋などの主要都市から離れた低コストの場所への委託です。主要都市から離れた九州、中国、四国、北海道、沖縄などの場所で特定の業務を位置付けることによって、企業は費用効果の高いネイティブレベルの日本語話者人材を上手く活用することができます。実際に中国などのいわゆる「低コスト」な地域の給与が年々高くなっているため、このビジネスケースは次第に有効になってきています。

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しかし、この傾向はまだ比較的新しく、早期導入者は日本でこれらの2番目/3番目の都市に属する、適した人材のレベルを見つけることに苦労しています。それでもなお、地域労働者の研修と保持に関わる費用はアジアの繁栄都市の採用にかかる費用と比較した場合、取るに足らない金額です。これらの「新しい」場所では社員の離職率が比較的低いので給与インフレは相対的に一定で、それはむしろ中国で同じことをしようとするよりも、日本での5年戦略に投資するための予測可能かつ持続可能な解決策となり、必要なのは年間費用の予想外の増加のために予算を再調整することだけです。

あなた自身が人事費用の削減方法を決定する立場だとしたら、なぜ日本のことを考えないのでしょうか。

ここで、会合に出席された方々の言葉を紹介します。

「産業全体のデータ抽出からビジネス分析までの文化的移行の根拠を見られて良かった。」- IBM / Tatiana Kotrusova

「人事会合は様々な分野の人事エキスパートと共に年々進化していて、今日の会議は非常に有益で貴重だった。」- パーキンエルマー / Kazumi Kitazumi

「私はビジネス言語としての”ビッグデータ”分析は知っていたが、人事領域への適用の可能性についてはとても興奮した。非常に洞察力があり、想像をかき立てる会合だった。」- フィリップモリス / Keisuke Suzuki

「私にはこの会議で2つの大きな収穫があった。地域現場で現実を反映していない可能性がある本社からの”ビッグデータ”の要求や戦略に対して警戒する必要があるということと、しかしまた本社の曲面を追い抜き、確かなデータで自身の戦略を補強する機会も必要だということだ。」- セールスフォース・ドットコム / Michael J. Case

「素晴らしい会合に参加でき、他企業がデータを使用してどのようにビジネスに影響を与え、戦略を練り、提携しているのかを知ることができたのが良かった。次回のイベントも楽しみだ。」- ステート・ストリート / Evan Yamasaki